1. HOME
  2. K18とK10の違いについて

K18とK10の違いって?

『K18とK10の違いって何ですか??』
お客様からよく聞かれるのが、この質問です。
よっぽどアクセサリーが好きな方じゃないと、詳しい所まではよくわからないですよね。

どちらにも良い面があるので、いろいろ比較してみました。
参考になれば幸いです。

①金の含まれている量

K18の方が、より多くの金を含んでいます。

・K18(18金)⇒ 全体重量の約75%が金です。
・K10(10金)⇒ 全体重量の約42%が金です。

※上記は重量の割合です。金は比重が重いため体積自体はもっと少なくなります。


【金以外に配合されている金属について】
金以外の残りの金属(割金(わりがね)と呼ばれます)には、一般的には「銀と銅」が混ぜられています。
K10には微量の亜鉛も含まれます。


銅の割合を多くすればピンクゴールドになったり、 銀を多くしてホワイトに近づけたりなど、 その配分によって色味を変える事ができます。

一般的なホワイトゴールドは主に「パラジウム」も配合します。
それでも完全な白にはならない為、上から「ロジウムメッキ」をかけてシルバーの色にしています。
※メッキはいずれはげますので、使っているうちに黄ばんできます。(詳しくはこちらを参照⇒ ホワイトゴールドには注意!

当店で扱うホワイトゴールドは、割金全てをパラジウムにして、メッキをかけなくても大丈夫なホワイトゴールドです。
ただロジウムメッキの明るいホワイトとは少し違い、ややグレーがかったようなシックなシルバー色になります。プラチナもグレーや黒っぽさのあるシルバー色ですが、それよりももう少しシックな印象です。

割金については、明確な規定がない為、会社やメーカーによっては、その他の金属を含むこともあります。
それぞれ必要量の金が入っていれば、残りの金属に何が含まれていてもK18やK10と呼ばれます。


②価格・価値

K18の方が含まれる金の量が多いので、K18の方が値段が高いし、価値もあります。

「じゃあ純金が一番なのでは??」と思うところなのですが、純金だと柔らかすぎてすぐ変形しまうため装飾品には向きません。
他の金属を配合すると硬さが増すので、 日本では昔からK18が一般的な金素材として扱われてきました。

色味も黄色すぎず、淡すぎず、とても綺麗な色合いです。

近年では金が高騰しすぎたことを背景に、リーズナブルで高級感のある素材としてK10も扱うお店が増えてきています。(2020年10月現在、金は1g当たり7,000円前後です。)


③見た目・色合い

見た目の高級感に関して言えば、K18とK10では全く変わりありません。
どちらもキラキラと輝き、とても美しい素材です。

何が違うかと言えば、色味が少し違います。

下記写真は、ever.で使用しているK10とK18です。 (会社によっても色が違いますので、あくまでも参考程度に。。。)

※パソコンやお使いのモニターによって色が違って見えることがあります。

◆K10(写真中央)
K18と比べると淡い黄色です。
レモンイエローのような、スッキリとした爽やかな印象です。

◆K18(写真右側)
日本人の肌に良く似合う、あたたみのある金色です。
年齢を問わず幅広く好まれる色合いで、とてもキレイ。
私も一番大好きな色合いです^^

「どちらがいい色なの?」
これは完全に好みになりますので、 比較して好きだなーと思う方を選んで頂ければと思います。

K18の方があたたかで優しい金色なので、可愛いものがお好きな方にお勧めです。
K10は爽やかで金の色味も薄いので、クールな雰囲気が好きな方や、シルバー派の方にお勧めします。

④変形しにくさ

K10の方が変形しにくく硬い素材です。
そのため、極細リングなどの華奢なアクセサリーには、「K10」をオススメしております。

また「硬い=傷つきにくい」ので、K10の方が傷がつきにくいです。

ただ、1点気を付けたいのが、硬すぎる素材は加工しにくく割れやすくなるという点です。
特に10金のピンクゴールドは、非常に硬い素材なので、 リングのサイズ直しを断られる場合があるとよく聞きます。
購入する際には、事前にそのお店で確認する事をお勧めいたします。 (当店の10金製品は、サイズ直しが可能ですのでご安心ください^^)

「じゃあK18は柔らかいのか?」というと、そんな事はなく、 シルバーやプラチナに比べれば、かなり硬い素材です。
華奢ではないリングを購入するのであれば、変形を気にする必要はありません。


⑤変色

同じ環境下に置いた場合、K18の方が変色しにくいです。

K10の購入を迷っている方は、変色を気にされている方が多いとは思いますが、私がよく使っているK10のアクセサリーは、10年ほど経った今も変色していません。

ただ、お手入れもせず放置してしまったものは変色していたので、 大事なのはK10かK18かという素材よりも、「使い方・お手入れ・保管方法」なんだと思います。

ずっと身に着けている場合は、お手入れしなくても滅多に変色しません。
でも時々しか使わない場合は、以下のことに気を付けてあげるといいと思います。

●汗をかいたり、べとべとした手で触った時は、必ず拭いたり洗ってください。

●直射日光にあたる所や湿気の多い場所には放置しないでください。

石がついていないアクセサリーは、一緒にお風呂に入ってあげてもいいと思います。(引っかけないようにご注意ください。)
汗っかきの方は、使ったあと何もせず放置してしまうと、18金でも変色してしまう事もありますので気を付けてくださいね。

それから、ピンクゴールドは変色しやすく、 ホワイトゴールドはメッキの色なので、使っているうちにメッキがはげて黄ばんできます。
メンテナンス費用のかかりにくい「イエローゴールド」が、一番おすすめできる素材です。

ただ、もし変色したとしても、磨き直せばK10もK18も新品同様の輝きが戻りますので、 その点はご安心頂ければ幸いです。(当店でお買い上げくださった商品は、変色の磨き直しはいつでも無料で承っております。)


⑥アレルギー

金の純度が高い、K18の方がアレルギーを起こしにくいと言われています。
肌の弱い方はK18の方が安心ですね。

※何にアレルギーが出るのかは人それぞれです。
まれに金がダメという方もいらっしゃいますので、一般的な意見だと思っていただければ幸いです。

※銀や銅にアレルギーがある方は、K18でもかぶれますのでご注意ください。
(アレルギーを特定したい方は、病院で金属アレルギーのテストを受けることをお勧めします。)

私の場合は、リングやブレスレットはK10でも大丈夫ですが、ネックレスだけはK18じゃないとアレルギーが出てしまいます。
調べたり友達に聞いてみると、同じように首回りはアレルギー反応が出やすいという方が多かったです。

また、汗をかきやすい時期にずっとつけっぱなしにしていると、 以前は大丈夫だったのにも関わらずアレルギーになってしまう可能性があるので要注意です!


結局どっちがいいの?

【K18がオススメな方】
・1つのものを大切に使うことが好きな方。
・お守りとして長く大事にしたい方。
・大切な方へのプレゼントにしたい、相手がずっと持っていてくれたら嬉しいと思う方。
・いずれはお子様や大事な方に譲りたいと考えてらっしゃる方。
・アレルギーがある方、肌が弱くて心配な方。
・汗っかきな方。
・こまめなお手入れが苦手な方。
・「18金の方が嬉しい!」と、テンションがあがる方。
・あたたかい色味が好きな方。
・優しい印象を出したい方。
・男性から女性への贈り物。

【K10がオススメな方】
・色んなアクセサリーを楽しみたい方。
・高級感があれば素材は気にならない方。
・K10に対して嫌悪感がない方。
・少しでも費用を抑えたい方。
・ピンク系よりもグリーン系のさわやかな黄色が好きな方。
・お肌の強い方。
・お手入れが苦にならない方。

昔はK10のアクセサリーって、どこも扱ってなかったですよね。
金の高騰により価格を抑えるためにK10が扱われるようになり、 なるべくお求めやすい製品を出そうと、K14gfという素材までよく見かけるようになってきました。

K18はやっぱり昔から研究されているので安心して使える王道の素材ですが、ファッションで楽しむ分には、アレルギーがないならK10でも十分だと思います^^
高級感には違いがありません。

1つのものを大事にして長く使うことに魅力を感じる方、ずっと使えるデザインのものを買う時、 そして、気合いを入れてお守りとして買う時だけK18を選ぶのが賢い方法なのかもしれません。

※成人した男性から女性への特別な意味でのプレゼントの場合は、リクエストでもない限りはK18がお勧めです^^


私の場合は、20代のころは 「高級感のある素材がいいけれど、なるべくリーズナブルなものを」と思ってK10ばかり使ってました。
予算を抑えて色んなアクセサリーを集めて、今日はどれを着けようかと悩むのがとっても楽しかったです。

でも、30代半ばに差し掛かるくらいから、たくさんのアクセサリーを持つよりも、数は少なくても惚れ込んだ質のいいものに想いを込めて、 大事に大事に使うことで、こんなに幸せで満たされた気持ちになれるんだと知りまして。。。
それ以来、K18を選ぶようになりました。

目移りせず、芯のある女性に見えるような気がして、そんな女性像への憧れもあるのかもしれません(笑)
アクセサリーだけでなく、身の回りのものの選び方が変わり、それが自信や充実感につながっています。


でも考え方は人それぞれ。皆さまそれぞれの考え方で選んでくださいませ^^
アクセサリー選びのお役に立てば幸いです♡